【間取り】玄関編
こんにちは、ハリマくんの家にようこそ。
今回は玄関間取りのこだわりや考え方について書いていきます。
■こだわったのはストレスを感じない広さ
☆ハリマくんの家の希望☆
1.⽞関ホール框の幅は1820㎜以上
2.⽞関ドアから框までの幅は1365㎜以上
3.下駄箱よりシューズクローク(脇⽞関)
4.少し飾りや⼩物が置けるニッチスペース
5.アウターや⼦供のカッパを掛けるスペース
6.⽞関ドアは引き⼾タイプ
まず叩き台にしたのは元々住んでいた借家の⽞関間取り。⼟間部分が畳1畳分+ホール部分も畳1畳分の広さ。⼟間部分は下駄箱が設置されていた為、⼟間部分は4分の3(1365㎜)が 有効⾯積になっていました。
この場合⼀⼈ずつしか通れず⽞関が渋滞。⼟間に靴もいくつか出しっぱになっていたの で、天気の悪い⽇や、夏の夜間で⾍が寄ってくるときも⾜の踏み場がなく家族4⼈がとりあえず⽞関に⼊ってドアを閉めることもできませんでした。
そういった経験から夫婦ともに狭い⽞関はダメで意⾒が⼀致。お客様⽬線で好印象の広さではなく、あくまでも実⽤的な広さを意識しました。
■図⾯だけでなくできる限り実際の建物の⽞関の広さを体感して確認
図⾯上で広く思えても実際壁に囲まれると結構想像と違うと感じるもの。
ほとんどのモデルハウスは⼤勢のお客様を迎えるため、広い⽞関になっていて現実的な広さを意識した間取り的には参考になりませんでした。
⽞関が参考になるのは引渡し前の内覧会をしてくれている家と公開後建売販売するモデル ハウスでした。
私の印象としては1800万円とか3500万円とか予算に関係なく、⽞関が⼩さめの家が多かったです。(←私たちにとって小さく感じたり、家の大きさに対して小さい感じ)
スタッフに話を聞くと「⽞関は⽣活空間でないのでスペースを削られてしまう」との事。確かにそれは「ある」と思いました。⽞関を絞って1.25坪の⼤き⽬のお⾵呂にするとか広いパントリーを確保するなどが優先されていた印象です。
しかしウチでは⽞関スペースの優先順位は⾼かった為、しっかりと⾃分達が狭いと感じない広さを現物の家で確認して確保しました。
1.⽞関ホール框(かまち)の幅は1820㎜以上
買い物から帰ってきて、どかどかっと荷物を置いて靴を脱ぐ。その横で⼦供2⼈が座って靴を脱げるスペースが私の計算では1820㎜でした。借家の⽞関の幅が1365㎜で⾜りなかった経験を踏まえての判断です。
最終的には1972㎜まで確保できたのでスムーズに出⼊りできるようになりました。
2.⽞関ドアから框までの幅は1365㎜以上
以前住んでいたアパートも借家もこの⼟間の奥⾏は910㎜でした。この910㎜はごく⼀般的なものだと思います。
ウチは⼟間には常に1⼈1⾜は靴なりクロックスなりが出しっぱなしです。なのでそれ 以外の靴で出かけて帰ってくると4⼈なので⼟間に靴が溢れます。さらに借家のときは下駄箱の容量が⾜りず、ブーツや⻑靴も溢れてました。
⽚付ければ… という話はウチにはナンセンスです。がんばってもそろえて脱ぐぐら いが限界です。(新築になったら⾃分たちの習慣が変わる変えられると都合よく考えて間取りを組むのは危険です)
学校ならすぐ下駄箱に突っ込んで中に⼊りますが、家だと濡れた靴や脱ぎたてほやほやの靴を下駄箱に⼊れたくないです。なので⼟間の奥⾏を少し広げる判断をしました。なんとなく1365㎜になりましたが、図面で考えていたより結構な余裕があります。
間取り全般に⾔えることではありますが5㎝、10㎝変わるだけでもかなり違うのでホール側 に余裕があればホールを10㎝削って⼟間の奥⾏を10㎝増やすなどは考える価値ありです。
今までの⽞関は 「荷物置かんと持ったまま中はいってよ!」 とか、狭い ⽞関を通るだけでイラっとした空気が漂っていました。
毎⽇必ず通る場所なので本当に重要だと思っています。
3.下駄箱よりシューズクローク(脇⽞関)
シューズクロークはオープンラックでどこにどの靴があるかすぐわかるので便利です。脇玄関と言われたりしますが、こちらからの出入りはありません。物が取りやすいようにウォークスルーなだけです。
ここで重視したのは奥⾏きです。⽞関との仕切り壁からシューズラックの奥まで1213㎜に設定しました。この1213㎜はステーツでは標準的な広さらしいです。
もちろんステーツの内覧会で現物の1213㎜サイズのシューズクロークを確認しています。
ちなみに他の建築会社で910㎜や1000㎜の現物を⾒た感想は「狭い!カニ歩きになる」でした。中には910 ㎜の奥⾏きで扉付きの下駄箱を設定してる所もありました。扉が体に当たりそうで正⾯に⽴てない。不便でしかない気がしました。
もし1213㎜が確保出来ない場合はシューズクロークを諦めて扉付きの下駄箱を設置して、 ホールの框はL字型にした⽞関にするつもりでした。その⽅が⽞関が広く、明るくなるからです。無理にシューズクロークにすると使いづらそうな気がします。
入居後に改めて考えると玄関の框の幅を広げるより、シューズクロークの奥行きを15cm広げた方が有意義だったかもしれません。子育て世代なら玄関脇のSC(物置)は広いに越したことはないです。
4.少し飾りや⼩物が置けるニッチスペース
下駄箱を設置する場合だと、下駄箱の天板が使えるのでいいのですが、シューズクロークのため⽞関に適当な台がないためです。
宅急便のハンコやちょっとした飾りを置くためのニッチスペースを確保しました。
本当は⽞関にアイキャッチ的なガラスの棚で間接照明のついたようなおしゃれなニッチス ペースも欲しかったのですが、実⽤性に⽋けお客様⽬線の考えになってしまうため、こち らは諦めてトイレの壁の埋め込み収納に予算を回しました。(←超実⽤的)
モデルハウスに限らずどの家にも自然とあるように見えるニッチスペースですが、いざ自分の家にと考えるとカウンターの高さとか幅、ニッチ自体の高さってどうしたらいいの?っと検索しまくりです。
「あのモデルハウスのニッチのサイズ測っとけばよかった」っていうのもあります。モデルハウスとかに見学にいって気に入った部分があったら写真OKなら写真を撮ってサイズもメモしときましょう。私達は同じモデルハウスに2回目の見学に行ったりしてました。
実際住んでみて気が付いたのですが、⽞関扉を開けてすぐニッチスペースがあるため、⽞関のカギをそこに置いておくと電⼦キーが反応してしまいいつでも外から鍵が開く状態でした。 端っこに置くと反応しないことが確認できたので良かったのですが、鍵を⽞関に置いている⽅は⽞関ドアからの距離も計算しておくよう注意です。※結局基本的に電子キーなら取り出す必要がないのでカバンに入れたまま部屋に入っています。
5.アウターや⼦供のカッパを掛けるスペース
この写真を撮った家では右側にリビングがあり、左側の⽞関から⼊ってくると画像にようにシ ューズクロークが丸⾒えになるので、扉付きのシューズボックスを採⽤しているそうです。見た目はスマートでキレイです。
話がそれましたが奥に写っているようなラックです。
正直、真冬はリビングでも息が⽩くなる家に住んでいたので、極寒の⽞関でいきなりアウターを脱ぐとか習慣がなかったです。「実際に使うのかなぁ?」と結構考えました。
それを考えて暖房のあるリビング入って直ぐにアウター⽤ラックを設置したモデルハウスもあって、よさげで気になりましたが、⼦供のカッパを考えると⽞関に⼀か所採⽤することにしました。
現在の状況は共働きで学校から子供が一旦じぃばぁのいる実家に帰るためカッパはそっちで干して乾かしています。カッパ以外のアウターを置いている状況です。さすが高気密高断熱の家とあって玄関でアウターを脱いでも大丈夫です。
6.⽞関ドアは引き⼾タイプ
⾒た⽬と性能面では開き⼾が有利だと思いますが、スペースの有効活⽤は引き⼾の⽅が有利です。引き⼾だと⽞関前ポーチが広々と使えるようになります。
採⽤した最⼤の理由はポーチ側のスペースの有効活⽤ですが、他にも開き⼾のときは
・上の⼦がドアを開ききる途中で⼿を放して、後ろに続いていた下の⼦がドアにぶつかる
・開ききっているドアのヒンジ側の隙間から外や中をのぞいたりして見たり指を出したり危険を感じる
・強⾵でドアが勝⼿にしまる などが気になっていました。
⽞関ドアがバタン!と閉まる⾳がした後に⼦供がギャーと泣いた声が聞こえてゾッとしたことは何度もありました。引き⼾にしてこれらは解決したのでそばについていなくても安⼼して⽞関の出⼊りができます。
問題は⾒た⽬だけです。壁に取って付けたようなレールはあまり好みではありません。対策としては壁の⾊とレールの⾊を合わせるとレールが目立たなくなって割といい感じではありました。
しかし、外壁はホワイト系でドアはウッド調のブラウンに落ち着きました。外壁は外壁で相当悩みましたから、ドアだけにかまってられなかったです。
でも悪くなかったです。同じブラウンの格子で目隠しして、直接見えすぎないようにしました。
玄関だけでもがっつり考えてます。これから計画する方は効率的に情報を集めてじっくり頑張ってください。上を見るとキリがないですが、失敗しないコツはこれまで住んできた家で感じていた問題点が解決されてるかどうかを確認することだと思います。